深刻化する温暖化の問題も、エネルギーの問題も、食糧の問題も、生物多様性の問題も、すべて「持続可能性」の問題として捉えることが出来ます。
各問題の複雑なつながりとバランスを理解するためには、システム思考のアプローチが役立ちます。システム思考は、企業や団体などで持続可能性ーサステナビリティーに携わる人たちにとって、有用かつ必須の知識であり、実際、すでにサステナビリティに詳しい人たちは、システム思考を現場で学んでいるともいえるでしょう。
システム思考の体系的な理解は、ほかの人たちとのコミュニケーションを助け、合意形成や政策決定に重要な役割を果たします。チェンジ・エージェントでは、持続可能性の問題を考える講演やフォーラムなどの開催を通して、システム思考のアプローチを紹介しています。
平均気温の上昇は、世界の各地で気候や地理を変動させ、より強度の暴風雨、洪水、干ばつ、熱波、海面上昇、生物種の減少、水不足、疫病、食糧生産量の減少などのさまざまな影響が推測されている。経済被害は世界のGDP総額の5~20%にも及ぶだろうと言われています。

世界では、向こう40年間ほどでエネルギー需要が倍増しようとしているのに、その間供給は現状維持がやっとかもしれない、という事態を迎えようとしています。省エネ大国の日本とはいえ、エネルギーの96%を輸入していますので、その影響は避けられません。日本の将来にとって、エネルギー政策はもっとも重要な課題のひとつです。

世界では、長期に及ぶ人口増加とライフスタイルの変化から食糧の消費量が増しており、それに対して生産量が追いつかなくなりはじめています。国内の農業の状況からは想像しがたい事態でありますが、世界的な食糧問題は、その60%(カロリーベース)を輸入している日本にとって深刻な問題となっていくことでしょう。

2005年に発表された「ミレニアム生態系評価」では、生物多様性への過去40年にわたる広範な損傷から生態系サービスの多くが悪化し、将来は更なる悪化が見込まれて、人間の福利への大きな影響が懸念されています。経済的な損失は、森林サービスだけで今後50年間に世界のGDP総額の6%を失うと推定され、全生態系をあわせると世界のGDP総額の15-25%に及ぶとも言われています。





