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システム思考というアプローチ

「人」ではなく、システムの構造に解決すべき問題を見いだす

システム思考は、複雑な状況下で変化にもっとも影響を与える構造を見極め、さまざまな要因のつながりと相互作用を理解することで、真の変化を創り出すためのアプローチです。問題の見えている部分を近視眼的・表層的にとらえるのではなく、全体像をさまざまな要素のつながりとして理解し、本質的な原因を見通して、他の分野や将来に悪影響を及ぼさない、最も効果的な解決のための働きかけを考えます。

システム思考は、単なるできごとではなく行動パターンを見極め、なぜその行動・事象が繰り返されるのか、システム構造そのものを明らかにします。システムの構造が変わらない限り、いくら人が変わっても同じ行動パターンが繰り返されます。自分や他人を責めるのではなく、システムの構造にこそ問題があると考えます。システム思考は「人の力を信じる」アプローチでもあるのです。

システムの構造にはいくつかの基本パターンがあり、その構造を理解することは問題解決の出発点です。システムの構造に働きかけるポイントは多数ありますがその中で、小さな力でも大きな変化を起こす「レバレッジ・ポイント」を探すことが重要です。システム思考には、この「レバレッジ・ポイント」を探すための手法や考え方があります。 また、システムに働きかけるとき、システムには独自の目的やルールがあるため、変化に対して「抵抗」します。システム思考によって、この抵抗を予期することで適切に対処し、広がりのある働きかけを意識して解決策をデザインすることができます。そして自らがシステムの一部であることを認識し、変化に流されるのではなく、自ら望ましい変化を創り出していくことができるようになります。

システム思考を修得することによって、真の解決策を創り出し、変化を加速することができるようになります。 システム思考は、目の前の問題が実はどのような要素のつながりで起こっているかを考えることができるだけではなく、部門内・部門間・社内外のコミュニケーションにも大変役に立ちます。海外ではマスターカードやデュポン、GMなどもシステム思考によって年間あたり数百億円規模に及ぶ業務改善・利益向上をもたらしています。

システム思考はこんな場面で、新しい視点と有用なツールを提供します。

  • 複雑なビジネス環境下においての事業戦略立案と遂行
  • 部門・機能別に分かれた組織運営の統括
  • 多様化する企業の社会的責任の実践
  • ステークホルダー(利害関係者)とのコミュニケーション

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