News & Columns

ニュース&コラム

リーダーシップ・サミットの報告会

2011年08月10日

8月5日、食料システムにおいてサステナビリティを本流に組み込むことを目指す、「サステナブル・フード・ラボ」の年次会議リーダーシップ・サミットおよびそれに先立つラーニング・ジャーニーの報告会を行いました。多くの方にお運びいただき、おかげさまで盛会に終わりました。

発表の要の一つが、変化を起こす生態系には「コミュニティ」ができて、それぞれのメンバーの相互関係や周囲の環境が「共進化」していくことでありました。そのことに、みなさんの質問やフィードバックも数多く集まりました。

いただいた質問に、「大きなシステムの課題にどのように取り組めばよいのか? 」「コミュニティをつくるコツは何か?」といったことがありました。とても大きな問いでもあり、一言で答えきれることではないのですが、頭にこんなことが浮かびました。

「大きなシステム」とは、規模がとても大きいというよりも、私たちの周りのいたるところにあるシステムを指します。つまり、大きなシステムは、その相似形・縮図となるような小さなシステムが積み重なってできているわけです。

システムはいたるところにあるからこそ、今自分のいるところから、
そこに集まった人たちと始めることでシステムを動かすことができます。
そうした動きがうねりとなって、周囲の人に広がることで、大きな変化も起こし
ていけるでしょう。

大きなシステムを変え、コミュニティを起こすのに自分自身が答えを持っている必要はありません。意図は持ちながらも、自分自身の「答え」とエゴは脇に置き、周囲の人を信じることが変化への第一歩といえるかもしれません。

「招待する力」「多様性を信じ受け容れる力」「問いをたてる力」「真実を語り、現実をありのままに見る力」「ビジョンを描く力」が未来を切り開く重要な鍵を握っていると考えています。

当日いらっしゃることのできなかった方のために、当日の講演・対談の音声ファイルを準備中です。ご興味のある方は、メールでお問い合わせください。

ところで、来週15日まで社員研修および夏期休暇のためオフィスを閉鎖させていただきます。

今日は社員総勢で石巻市を訪問して、被災地の見学、被災者の方たちとの談話、意見交換を行います。明日は、まだまだボランティアの手が十分届かない市街地の外の地域へ微力ながらお手伝いに出かけます。

何度か足を運ぶにつれて、地元の方たちとの交流も少しずつできてきて、一緒にがんばる気持ちでおります。私たちも、今この瞬間をともにする人たちとともに、できることから一つずつ変化を。広げて行きます。

関連する記事

Mail Magazine

チェンジ・エージェント メールマガジン
システム思考や学習する組織の基本的な考え方、ツール、事例などについて紹介しています。(不定期配信)

Seminars

現在募集中のセミナー
募集中
現在募集中のセミナー
開催セミナー 一覧 セミナーカレンダー