
今日本と世界では、政策課題、経営課題としての「持続可能性」が強く求められています。世界全体で私たち人間の営みによる環境への負荷は、地球が養える能力の1.4倍にまで増えており、世界の人々が今の生活を続けるには、本来地球が1.4個必要だということになります(日本だけ見れば2.4倍です)。人口増加は今世紀の半ばまで続く見通しで、今のような経済成長を求め続けると、さらにもっと多くの地球が必要となってしまいます。
しかし、地球は1個しかありませんし、その数は残念ながら増えません。私たちは今、未来の世代から資源を前借りして生き、返せるあてのない「借金」を借り続けている状況です。しかも、私たちは、生態系の劣化など地球の扶養能力そのものを減らし続けているので、その影響が世界のあちこちで見られるようにきました。
温暖化問題、食糧問題、水問題が人々の生活に被害をもたらしており、エネルギー問題も向こう5年ほどのうちに深刻化すると言われています。また、生態系の破壊が進み、生物種が急速なスピードで絶滅しており、地球上の生命はその多様性を失い始めています。その結果、、新しい環境へ適応するための重要な知識資源を失い続けています。
これらの問題への国家・国際社会の対策は今後ますます加速することが予測され、企業や自治体もその社会的責任としての取り組みが強く求められています。環境経営、CSR経営は一部の会社のものとしてではなく、すべての企業・自治体の経営課題、政策課題なのです。
私たちの未来は地球1つ分でしか賄えないのですから。
深刻化する温暖化の問題も、エネルギーの問題も、食糧の問題も、生物多様性の問題も、すべて「持続可能性」の問題として捉えることが出来ます。各問題の複雑なつながりとバランスを理解するために、システム思考のアプローチが役立ちます。




