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終了

**終了しました**≪オンライン≫2020年5月26-27日 <オンライン>学習する組織セミナー「学習する組織 5つのディシプリン」

おかげさまで満席となり受付を締め切りました。

*新型コロナウィルス感染症の拡大が続いている状況を鑑み、これまで告知しておりました会場受講ではなく、インターネット接続を介したオンライン受講として実施することにいたしました。オンラインによる制約にできる限り適応しながら、逆にオンラインの利点も活かした運用を目指していく所存です。ご理解たまわれますようお願いいたします。

「終わりなき急流」の時代にどんな組織が求められるか

企業やNPO・NGOなどの組織を取り巻く環境が複雑な変化をしている昨今、組織づくりの現場では対話型組織開発や「ティール」などの進歩的な組織論が注目され、従来型の組織の枠組みにとらわれないさまざまな実践例も出てきています。これは、過去支配的であった中央によるプランニングとコントロールに基づくマネジメントの手法が機能しなくなり、現場の一線で働くマネジャーや担当者が複雑に変化する状況に対して自ら主体的に考え、行動することが必要となる事業環境が増えていることの表れとも言えるでしょう。

そのような事業環境の中で、それぞれの組織や人が、その持てる力を最大限発揮するために必要なものは何でしょうか。「学習する組織」の提唱者ピーター・センゲは、それは、能力のさらなる向上と共に"気づき"の状態を継続的に高め伸ばし続ける力だと言います。現場や経営者の気づきが狭いと間違った課題設定をしてしまいがちです。また、一人や一部門の気づきの範囲では、複雑な変化の全体像を捉えることは自ずと限界があります。「学習する組織」は、組織のメンバーが互いに関わり合い、気づきの幅を広げ、共に現実や未来の意味を語り合うことで、急流の衝撃に耐え、変化に適応し、自ら進化し続ける組織を築きます。

変化に適応し、進化し続ける「学習する組織」の智慧と技を学ぶ

変化する複雑な環境の中で、最適な組織システムをデザインするために、システム思考を中心に、組織学習理論や、認知行動科学などの研究成果を盛り込んで開発されたのが「学習する組織」です。

本研修コースでは、学習する組織に必要とされる5つの学習領域「システム思考」「メンタル・モデル」「自己マスタリー」「チーム学習」「共有ビジョン」を、包括的に学ぶ二日間のコースです。

また、オンライン開催となる今回のセミナーでは、事例・経営戦略演習として「ピープル・エキスプレス」を取り上げます。同社は1980年代に、組織論の観点からもビジネスの観点からも大変注目された実在の会社であり、1990年に発刊したピーター・センゲの『The Fifth Discipline』初版でも中心的な事例として紹介されました。事前に事例を読んでセミナーに臨むことで、セミナー当日はディスカッションや、参加者自身の組織課題に引きつけた内省・対話の形式で進めていきます。

常に高い目的意識で高みを目指すチームの学習に終着点はありませんが、このプログラムの内容を実践することで、チーム単位であれば半年から1年程度の間に「学習する組織」に変わることを目指します。その実践の基本動作と考え方を、二日間で身につける、現場リーダー及びネットワークリーダーのための研修です。

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▽お申し込み▽募集要項|▽参加者の声

募集要項

日時

2020年5月26日(火)~27日(水) 9:30~17:30 (昼休憩2時間)

(事前セッション) 5月18日(月) 16:00 ~ 17:30 (後日録画視聴可)
(事後セッション) 6月8日(月) 13:00 ~ 14:30 (または個別設定)

場所

Zoom会場(ブラウザ上でアクセスすることでオンライン接続できるソフト利用)

*ご受講においては、以下のインターネット接続する環境、機材のご準備をお願いいたします。
○ビデオカメラ、マイクを装備したパソコン及びヘッドホン/イヤホン
○ブロードバンド回線によるインターネット接続(目安:実質で上り/下り1.5Mbps以上)
○Microsoft Edge, Chrome、Safariなどのブラウザーソフト(ブラウザー上で立ち上げる会議ソフトzoom使用予定)
〇インターネット上のファイル共有ソフトDropbox、Google Docなどを利用できるシステム環境
○できるだけ雑踏や周囲の会話の少ない静かな環境

定員 

12名 (オンラインのため、定員を少なめに設定しています)

価格

75,000円+税/人

※「NPO職員の方」・「小中高教職員の方」(フルタイムの方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。割引きには事前審査がございます。NPO割引は、特定非営利活動法人またはそれに準ずる方が対象となります。

割引を希望される場合は、必要書類・事前の確認事項をご案内しますので、お申し込みフォームにチェックをお願いいたします。

主催 

有限会社チェンジ・エージェント

コース概要

目的

  • 人とチームの潜在能力を最大限引き出すためのリーダーシップ能力を身につける
  • 常に進化し続ける、しなやかな組織を作るための考え方、手法と習慣を学ぶ
  • 具体的には、学習する組織の5本柱である「自己マスタリー」「メンタル・モデル」「システム思考」「チーム学習」「共有ビジョン」の5つの領域についての重要概念を学び、個人とチームの学習能力と意識を高めるプロセスを学ぶ

参加者と講師(ファシリテーター)全員でともに「学びの場」を作り出し、全員が互いに学びあうコースとなっています。簡潔な講義で必要な知識やノウハウを伝えつつ、経営戦略演習(マネジメント・シミュレーション・ゲーム)、グループワークとふんだんな話し合い、振り返りを中心とした2日間の体験型ワークショップです。

カリキュラム

(予定:講義の効果を高めるために一部変更する場合もありますのでご了承ください)

5月18日(月)16:00-17:30

後日視聴可能

事前セッション:

● 導入
セミナー概要紹介
「学習する組織」概説
事前課題の説明

事前セッションでは、当日の予行も兼ねてオンライン環境に慣れると共に、人やチームが効果的に行動するための意識と能力を高め続ける「学習する組織」について概説します。ついで、事前課題について紹介します。※参加できない方は、後日録画視聴に変えることも可能です。

5月26日(火)9:30-12:30

セッション1:

自己紹介
事例討議
経営戦略演習
振り返りの問い

冒頭、互いの組織に関する経験を共有しながら、参加者同士の関係性を築きます。
事例「ピープル・エキスプレス」についての討議の後、同社の当時の経営状況に基づいたシミュレーションを実施します。最後に振り返りの問いを投げかけ、休憩時間中にそれぞれ準備します。

5月26日(火)14:30-17:30

セッション2:

経営戦略演習振り返り
システム思考
演習「対症療法に走っていないか」
チェックアウト

経営戦略演習について、システム思考の「氷山モデル」の枠組みを通じて、自分たちの結果を生み出したダイナミックなパターンと構造の関係について考えます。ついで、「システム原型」を学び、特に職場や組織で起こりやすい「問題のすりかわり」という原型を使い、なぜ対症療法に走ってしまうのか、どうすれば根治療法を見つけ、実施できるのかを考えます。

5月27日(水)9:30-12:30

セッション3:

組織開発手法としてのチェックイン
チーム学習
自己マスタリー
演習「ビジョンを描く」

全体でチェックインを行った後、ツールとしてのチェックインに関して概説します。ついで、集団において「チーム学習」を効果的に行うために重要な、話し方・聴き方の4つのレベルについて学びます。
「自己マスタリー」では、それぞれの人のビジョンを考え、ビジョンと現実との間で生み出される「創造的緊張」を学習の動機付けとして活用します。

5月27日(水)14:30-17:30

セッション4:

メンタルモデル
演習「推論のはしごをゆっくり上がる」
共有ビジョン
まとめ
チェックアウト

しばしば個人や組織の学習の障害の原因となる「メンタル・モデル」について、「推論のはしご」モデルを活用して、学習に必要なプロセスを学びます。
「共有ビジョン」についての講義や事例の後に、5つのディシプリンを統合するビジョン展開マトリックスのツールを通じてチームの共有ビジョンを探求します。

6月8日(月)13:00-14:30

又は個別設定

事後セッション:

演習「ビジョン展開マトリックス」
● 質疑応答

各参加者は、メインセッション後にビジョン展開マトリックスで自身の組織課題について整理し、事後セッションで他の参加者と相互に内省と探求の支援をする。
※事後セッションに参加できない人は、講師との個別セッション(15分)に変えることもできます。

期待する効果

○個人レベルでは、以下の効果が期待できます

  • リーダーシップ能力の向上
  • ビジョン策定力、対話力、システム思考力の向上
  • たゆまぬ学習への動機付けとビジョン実現へのコミットメント

○加えて、学習した手法をチームに展開することによって、以下の効果が期待できます

  • チームのパフォーマンスの向上
  • 仕事のやりがいと関係性の向上
  • 考えること、話し合うことの習慣化
  • ビジョン、理念の策定と浸透
  • チーム及び組織での全体最適化への取り組み
  • 風通しのよい、学びの文化の根付き
  • 環境変化への迅速な適応としなやかな強さの保持

講師 

小田 理一郎(チェンジ・エージェント代表取締役)
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。共著書にシステム思考の入門書『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』など、共訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織――システム思考で未来を創造する』(英治出版)、ジョン・D・スターマン著『システム思考――複雑な問題の解決技法』(東洋経済新報社)、『行動探求――個人・チーム・組織の変容をもたらすリーダーシップ』(英治出版)、監訳書にアダム・カヘン著『社会変革のシナリオ・プランニング――対立を乗り越え、ともに難題を解決する』(英治出版)など。

北見 幸子(チェンジ・エージェント 講師/マネージャー
大学卒業後、人材開発コンサルティング会社に18年間勤務。法人営業・コンサルティング、インストラクター、プロジェクトマネジメント業務など多岐に渡って顧客の人材開発支援を行う。大手損保会社、銀行を中心に、メーカーなども担当。テーマは、営業力強化、リーダーシップ・マネジメント、評価者訓練、女性活躍、理念浸透など。特に認知心理学や行動科学をベースとした対人対応スキル向上の側面からのアプローチを用いて企画を実施。その後、出版社の教育出版物の営業責任者として医薬品業界全体へのアプローチを行う。後に、事業会社での人材開発責任者として自組織の人材育成に携わり、一人ひとりの成長と組織としての成長が不可分であることを痛感。「学習する組織」の考え方に感銘を受ける。コンサルティングファームで講師を経て、2018年よりチェンジ・エージェントに参画。

お申込み

以下のフォームより、必要事項をご入力の上、お申込みください。領収書が必要な場合は備考欄にお書き添えの上、ご相談ください。

入金確認を持ちまして正式な受付となります。ご入金確認後、受講票をメールでお送りいたします。(※フォームの送信ができない場合は、大変お手数ですが事務局 seminar@change-agent.jp まで以下の項目をご記入いただきメールでお送りください。)

※受付確認後、参加費とお支払方法(振込口座)を記載した【仮受付票】をメールで送信いたします。
入金確認を持ちまして正式な受付となります。

※お申し込み後、一週間たちましても返信が届かない場合は、インターネットの送受信にトラブルがあることも考えられますので、お手数ですがご一報いただけますようお願い申し上げます。 

参加者の声

※前回までの集合型セミナーの感想を一部抜粋してご紹介します。

「セミナーの中で疑問に感じた点、分からなかった部分は都度質問させていただきました。自分の職場に照らし合わせて、色々と考える為のヒント(型)を教えてもらえた様に思います。」

「自分の組織に"学習する組織"への変容を働きかけていける気がしてきました。

「本心で語り合う場の大切さを強く感じました。問題に対して、そのままで良いと思っている人はいないと思うのですが、問題を認識していないことや、解決に向けて行動しようと向かわないことは、それを阻んでいるものがあるのだと分かったことがとても大きな気づきでした。」

「気づきを得られる機会が本当に多いワークショップでした。また、その後に理論的説明、ツールの練習する機会もあり、とても良かった。」

「思考、問題の整理方法として、非常に有効なツールだと思います。」

「気づきが多くて、自分自身触発される事が多かったと思います。まず実際にやってみる事で腑に落ちやすかった。」

「目にみえないもの、根源にあるものを見ることの大切さに改めて気づかされました。組織の内側から動かす力を導き出すさまざまな方法論に目を開かされました。小さいレベルから実践したいと思います。」

「講義から受けたインパクトや刺激はもちろんのこと、クラスのメンバーからも様々な影響を受け非常に収穫が大きかったです。」

「一貫性を持って学習できて大変良かったです。参加者同士のディスカッションタイムはとても良い刺激になりました。」

「具体的に職場で何をしようか、という発想が出来た。」

お問い合わせ

(有)チェンジ・エージェント 担当 北見・岩下・石山

E-mail: seminar@change-agent.jp Tel:03-5846-9660
(現在、新型コロナウィルス感染対策として、オフィスを閉鎖し在宅勤務で運営しております。お問い合わせはメールにて連絡頂きたくご理解のほどよろしくお願いします。)

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