イベント&セミナー
【お知らせ】
2024年6月20-21日開催の本コースは満席となりましたため、キャンセル待ちとなりました。
2024年10月8-9日開催分も併せてご検討ください。https://www.change-agent.jp/events/001939.html
自分自身の根源につながるには?
全体性の集合知にアクセスするにはどうすればよいか?
そのヒントは、個人や集団の持つ感情と源が発露する身体にあるといわれています。
本セミナーは、日本プロセスワークセンター前センター長の横山十祉子さんを講師に迎え、プロセス志向心理学と組織開発のさまざまなアプローチを統合し、人や組織、社会の感情や源泉を含めた全体性を理解し、そこからダイナミックな変化を生み出すための手法であるシステムアウェアネスを2日間で学ぶセミナーです。「アウェアネス」の基本原理、「ランク」、グループへの応用理論を知り、個人やグループ演習を通じて体験的に学びます。また、私たちの身体に焦点を当て「ダブルシグナル」に気づくことを通じて、人の無意識な言動や挙動を見立て、意識化し、協働共創にむけてアウェアネスを持って行動するための方法を学びます。
いかにシステム全体への意識を広げるか
本セミナーではシステム全体への意識の広がりを図る「システムアウェアネス」を紹介します。組織論のグールーであるピーター・センゲ氏曰く、「学習する組織」とは、目的に向けて効果的な行動をとるための意識(アウェアネス)と能力(ケーパビリティ)を継続的に伸ばし続ける組織です。個人及び集団としての意識を広げ、深めることは、組織システムや社会システムが目的を達成する上での大前提にあることがわかります。
日本においては、京セラの稲森和夫氏が仏門に入ることを通じて、顕在意識と潜在意識の疎通性を高めることを学び、現代のもっとも卓越した経営者となりました。自己マスタリーの真髄は、この意識に注意を払い、コントロールすることにあるともいえるでしょう。リーダーシップの分野では、意識をいかに高めるかについて、ビル・トルバート氏は、『行動探求』の中で外的世界、挙動、思考・感情、注意の4つの体験領域を行き来し、自らの源に気づく三次の学習ループを回すことで、飛躍的に意識を広げられることを論じています。
意識を扱う能力は、自身、組織、そして社会の変革をリードする上で、もっとも重要なことと言えます。では、その意識を私たちはどのように広げることができるのでしょうか?この意識、そして、そこにつながる潜在意識について、長く研究し、組織リーダーたちを支援してきた横山十祉子さんをゲスト講師に迎えて、深層心理学と組織開発を結びつける理論と実践について学ぶコースです。
身体性を通じた全人的なアプローチ
横山さんの実践する「システムアウェアネス」は、深層心理学をベースに、組織や社会などの集団、関係性、個人の間の相似性を見出す「フラクタルな」視点での見立てを通じて発展したプロセスワークの視点を出発点にしています。さらに、長年のコンサルティング経験を通じて、学習する組織やU理論、アプリシエイティブ・インクワイアリーなどを融合し、人や組織、社会の感情や源泉を含めた人の全体性を理解し、そこからダイナミックな変化を生み出すための手法です。
産業化の進んだ現代の日本において意識というと、どうしても私たちは頭で考えがちですが、感情と複雑な関係を持つ頭の領域において自らの意識に気づき、それをコントロールすることは難しいものです。個人の持つ感情と源泉、そして組織や社会がもつ集団的な感情と源が発露する原点は身体にあります。「アウェアネス」の基本原理を認識した上で、私たちの身体に焦点を上げることを通じて、人の無意識な言動や挙動を見立て、意識化することが可能になります。
全人的なアプローチは、身体が受けるストレスも含めて組織、社会、日々の人間関係に起きることを意識し、自分ごととして捉えることによって、全体システムの変容に貢献できる可能性を拡げます。
システムアウェアネスの実践によって、だれもが持つ個々の源泉につながる資質がリーダーシップへと日々成長していく助けとなるとともに、チームが持つ源泉と所属する個が矛盾しないチームビルディングを目指すことが可能になっていきます。
システムアウェアネスの基礎と実践を体感で学ぶ
このセミナーではそのより広い視野からヒューマンシステムを全体的に見る視点を育て、「ロール」間に働くダイナミクスを知って行動できるための基本を習得します。
1日目は基礎編として、システムアウェアネスの基礎理論、ランク、グループへの応用理論をふまえて、個人、二者での演習およびグループ演習の体験を通して体で学びます。
2日目は実践編として、気づいていない言動にアウェアネスを向けるための基本となる「ダブルシグナル」という概念と、協働共創にむけてアウェアネスを持って行動するための方法を学び、その実践を通じて体験的に学びます。
2日間の演習を通じて自身や他者が気づいていない行動にアウェアネスを向ける体験をし、体得したアウェアネスをその瞬間から具体的にどのように行動に活かしていくかのプランをたてます。
また、人の心理の専門家である横山さんをゲスト講師として迎えながら、組織や社会などの外的システムに詳しいチェンジ・エージェントの小田が掛け合いをし、外的システムと内的システムのつながりや相似性について、複合的に理解していきます。
このセミナーを次のような皆様にお奨めします。
- 自らの心と体と頭をつなげたい方、論理と感情の統合を図りたい方
- 現場でリーダーの立場にあって組織の活性化を体感覚で図りたい方
- 自己マスタリーを深めたい方
- クライアントの自己マスタリーを高める支援を行う方
- グループを対象にファシリテーションする方
コース概要
カリキュラム
二日間の演習を通じて自身や他者が気づいていない行動にアウェアネスを向ける体験をし、体得したアウェアネスをその瞬間から具体的にどのように行動に活かしていくかのプランをたてます。
1日目(基礎編)
システムアウェアネスの個人へのアプローチの基礎と、人間関係の中でもランクに関する応用理論をふまえて、個人、二者での体験を通じアウェアネスの大切さを身体で学びます。
- 心理学の基礎知識
- アウェアネスと身体
- システムアウェアネス構造の理解
- ランク
- システムワークの演習(個人・二者間)
- グループワークとエッセンスに関する応用理論
- 振り返り
2日目(実践編)
グループのシステムに関する体感的な理解とエッセンスのワークによる統合を体験したあと、気づいていない言動にアウェアネスをむけるための「ダブルシグナル」という概念とそれらアウェアネスを持って行動するための方法を体験的に学びます。
- グループシステムワークの演習
- エッセンスのワーク
- ダブルシグナル
- ダブルシグナルの演習
- まとめ:システムアウェアネスの世界観と安心安全の器
- 振り返り
※プログラムは予定です。学習効果を高めるため一部変更になる場合がございます。
講師
●横山 十祉子
(システムアウェアネスコンサルティング代表/日本プロセスワークセンター前センター長)
聖心女子大学文学部教育学科心理学専攻卒業。ポートランドプロセスワーク研究所ディプロマコース卒業。PWI認定プロセスワーカー。二十数年前、数社の企業経験の中で組織をどう活性化するのかに直面し、プロセスワーク(プロセス指向心理学)に出会う。より多様で全体に開かれたシステム変容を目指して、学習する組織、U理論等の手法も取り入れながら、個人向けコーチング、カウンセリング、組織開発、地域開発、人材開発のコンサルティング、ワークショプデザイン・ファシリテーション、ファシリテーター養成、リーダーシップ開発などを手がける。同時に、日本プロセスワークセンター教員としてプロセスワークの普及にも務めたのち、より組織、地域、人材の成長に直接活かせる形としてシステムアウェアネスの手法を開発。また、自身が地域と都市に住み、その循環を体験することで自分の全体性を広げながら社会にそれを活かすことに挑戦中。
●小田理一郎
(有限会社チェンジ・エージェント代表)
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘン、ビル・トルバートら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン代表、グローバルSoL理事などを務め、国内外でシステム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。
著書に『「学習する組織」入門』(英治出版)、『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』(東洋経済新報社)など、監訳・共訳書にデイヴィッド・ストロー著『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』、アダム・カヘン著『敵とのコラボレーション』、ビル・トルバート他著『行動探求』、アダム・カヘン著『社会変革のシナリオ・プランニング』、ピーター・M・センゲ著『学習する組織』(以上、英治出版)など。
募集要項
日時
2024年6月20日(木)-21日(金) 9:30-17:30(2日間通い)
場所
東京都内(日本橋駅周辺予定)※お申込み済の皆様に確定しましたらご案内いたします。実地、集合研修となります。
募集人数
およそ12名
参加費
88,000円(税込)
※食事代、宿泊費等は含まれません
※「NPO職員の方」・「小中高教員の方」(フルタイム職員の方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。ご希望の方は弊社基準に基づき審査をいたしますので、お申込み時に該当欄にチェックをお願いいたします。詳しくは、事務局 seminar@change-agent.jp までお問い合わせください。
※割引の併用不可。
主催
有限会社チェンジ・エージェント
新型コロナウィルス感染への対策と中止・キャンセルに関する事項※2023年11月時点(実施当日の状況によって、以下見直す場合があります)
- 弊社ではこまめな手指消毒を推奨しております。
*本セミナーはワークショップ形式で進行いたします。ともに良い学びの場をつくりだせるようご協力いただけましたら幸いです。 - 当日朝、体温を測るなどのセルフチェックをお願いいたします。なお、発熱などの体調不良の兆候がある場合は、ご参加をお控えください。
- 咳やくしゃみなどの症状のある方は、ほかの方への配慮(マスク着用など)を推奨いたします。
- ウイルス感染またはその疑いのある場合は、参加をお控えください。体調不良によるご欠席については、次回実施日へのお振替または、キャンセルも承りますのでご相談ください。キャンセルの場合、ご参加費は振込手数料を除き全額ご返金させていただきます。
- ウイルス感染症の今後の感染拡大や災害の状況によっては、直前にセミナーの内容・情報の変更またはやむを得ず本セミナーを中止または延期とさせていただく場合がございます。中止とまたは延期となりました場合には、参加費をご返金致します。*返金の場合、参加費以外に掛かる費用(チケット代、交通費、その他手数料など)は対象外となります事をご了承ください。
- その他の事由によるキャンセルにつきましては、以下のキャンセル規定に沿って対応いたします。
キャンセル規定
お振込み後のキャンセル規定は、お申し出日に応じて下記の通りとなります。キャンセルされる際は、電話・メール等でご連絡ください。返金の際は、下記金額より返金手数料を除いた金額となりますのでご了承ください。
開催日を含む15日前まで・・・返金手数料を除いた全額返金
開催日を含む14日前から8日前まで・・・参加費の50%返金
開催日を含む7日前から当日・・・参加費の全額申し受けます。
フライヤーのダウンロードはこちら
公開日:2024.1.19
お申し込みフォーム
本コースはおかげさまをもちまして満席となりましたため、ただいまキャンセル待ちのお申し込みを受付ております。 以下のフォームより、必要事項をご入力の上、お申込みください。領収書が必要な場合は備考欄にお書き添えください。 ※フォームの送信ができない場合は、大変お手数ですが事務局 seminar(アットマーク)change-agent.jp まで以下の項目をご記入いただきメールでお送りください。
※お申し込み後、一週間たちましても返信が届かない場合は、メール送受信のトラブルの可能性がありますので、お手数ですがご一報いただけますようお願い申し上げます
参加者の声
※前回までの感想を一部抜粋してご紹介します。
・初めてこの研修を受けた時は、全く見知らぬ世界に迷い込んだようなオドオドした気持ちでしたが、横山先生や優れた仲間に支えられて、とても深く、でも辛くなく、自分の心を見つめることができました。今までロールプレイイングに対して、何か自分の中に抵抗感や懐疑的な気持ちがあり、あまり学習効果を感じた事がなかったのですが、考え抜かれた構成や優れたファシリテーションによって、かけがえのない体験をさせてもらいました。周りの人にもオススメしたい研修です。 ・実際にやってみると腑に落ちる瞬間がやってきて身体を通して体感することの面白さを学びました。 ・思考や行動などを深く探求できた。また他の学びにもつながる学びとなりました。源を意識し、無意識を活かしてパワフルに進みたいと思います。 ・本当の二次プロセスに出会った気がする。それを使い倒したらもっといろいろなものが立ちあらわれてくると確信。 ・源泉に紐づく今や葛藤について理解が深まった ・新鮮な感覚、新しい自分と出会った感覚があります。「身体をつかう」「感性を研ぐ」ということが新しいヒントを得ることにつながるという感覚を得たのでこれを活かしていきたいと思います。 ・自分の中に存在する多様なロールに気づくことができた。固定化しがちなロールの中で、自分はあえて俯瞰をしてロールをしなやかに行き来する可能性がみえた ・身体くを使ったワークとフレームを同時に学べてよかったです。改めてシステムアウェアネスの重要性を感じつつ、横山さん、小田さんの連携に感謝です。 ・システムアウェアネスの手法によって、個人の内面の理解とシステム全体への理解深めることへの有効性を体感できたのがよかったです。また手法を学ぶこと以上に、自分自身が今必要としていた自分への気づきが得られたこと、過去のネガティブな体験への解釈を変えることができたことが大きな収穫でした。
お問い合わせ先
(有)チェンジ・エージェント 担当 岩下 seminar(アットマーク)change-agent.jp /03-5846-9660 【お願い】1週間たちましてもお返事が届かない場合は、メール送受信のトラブルの可能性がございますので、ご一報いたけますようお願い申し上げます。