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【11月3日~5日@宮城県石巻ラーニングジャーニー】リーダーシップ開発パイロット研修 ~地域経済社会のレジリエンスについて考える~

2017年10月04日

本研修はおかげさまを持ちまして、終了いたしました。関わってくださった皆さまに心から感謝いたします。


「石巻でのリーダーシップ開発パイロット研修 を終えて」

11月3日-5日宮城県石巻でのラーニングジャーニー「リーダーシップ開発パイロット研修 ~地域経済社会のレジリエンスについて考える~」を開催しました。レジリエンスとは人、集団などがもつ衝撃への弾力性やその後の再起力を表すシステム特性です。

東日本大震災の震源地に近い、石巻市での被災や復興の様子や、さまざまな方の体験の物語を参加者の方と一緒に見聞きしました。その中で、想像を超えるような災害が国土に残す爪痕とそこへ加えられる人工的な変化、そこに戸惑いながら生き方を見いだしていく人々、有無を言わさず対処が迫られる上での適応などから、私たちの家族、組織、地域などを見る上でのシステム的な輪郭が現れてきたように思います。

レジリエンスという概念は、災害だけでなく、人のメンタル面、キャリア形成や職場のあり方、様々なシステム・レベルでのリーダーシップの発揮にもその重要性が指摘されています。

石巻でみなさんと一緒に得た学びを、日本でのリーダーシップ開発、そして、レジリエンスある組織づくりや地域づくりに活かしていきたく思います。

(小田理一郎)

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リーダーシップ開発パイロット研修
~地域経済社会のレジリエンスについて考える~

宮城県石巻市は、2011年東日本大震災の震源に程近く、多大な被害を受けました。地元及び域外の多くの人の努力で復興の道を歩みつつ、一方で今なお苦難の続く地域を多く残しています。従来から進んでいた過疎や高齢化に関わる社会課題が急速に発言し、日本の近未来の課題を多く先取りした地域でもあります。

東日本での災害と復興の記憶と歩みはたくましくも、つらく悲しいものであります。運良く災禍を免れた者にとっては、そこから学び、多くの犠牲を無駄にしないこともすることも大事な務めではないかと思います。また、日本の未来を展望したときに、リーダーシップを担うことが期待される人材の人間的な鍛錬と成長のうってつけの場となるだろうとも考えます。

石巻で復興に奮闘する人たち、そして地域密着の復興支援を支援する一般社団法人サードステージを応援し、また、地域と企業のリーダー人材とを結びつけるために、パイロット研修プロジェクトを11月3~5日に企画しました。

テーマは、「地域経済・社会のレジリエンスについて考える」。

レジリエンスとは、「要素が相互につながった集合体(=システム)」としての組織、市場、地域、社会などがその例)が、外部からの衝撃に耐え、回復し、新しい環境に適応する能力を指します。レジリエンスが高ければ、アイデンティティーを保ったまま永く存在し続け、逆に低い場合には崩壊や消滅することもあります。このレジリエンスという考え方は、地域にも、組織にも、個人にも広く適応できるものです。

2日間のラーニング・ジャーニーと対話によるパイロット研修を行います。ラーニング・ジャーニーとは、参加者グループがいくつかの現地現場を訪ね、現実の人の話を聞きながら、今起きているさまざまな現実を観察し、感知し、その意味合いを協働で探るプロセスです。

各訪問の前後や1日の終わりに、ふんだんに対話の時間を設けて、個性をもつ多様なメンバーの視点を集め、全体像を希求しながら、未来への意味合いや為したいことについて対話を重ねます。それぞれの気づきや感性を重ねながら、未来に関する新たな理解とそれぞれあるいはグループのビジョンの構築を目指します。

3日目は、このラーニング・ジャーニー、対話、学習のプロセスで得た洞察や気づきを、私たちの日々の活動にどのように活かすかについて振り返りを行います。最後に、こうしたプロセスをどのように企業向け研修プログラムとして開発できるかについてフィードバックを集めます。

テーマである「地域社会・経済のレジリエンス」について掘り下げて考えて見たい方、石巻及び周辺の復興から学びたい方・応援したい方、組織開発や人材開発に携わる方、自社などの人材育成やリーダーシップ開発のために新しい刺激や手法を探っている方、「学習する組織」などの組織学習プロセスに関心のある方を募集します。

ご興味をもたれた方は、チェンジ・エージェント社までお問い合わせください。

詳細



■日時:2017年11月3日(金祝)~5日(日)
   -集合:3日11時30分JR石巻駅
   -解散:5日14時50分JR石巻駅


■場所:宮城県石巻市街地周辺、牡鹿半島及び東松島市


■宿泊:割烹民宿めぐろ
   ※男女別相部屋予定、シングル利用はできません。

■スケジュール(予定)
  

11月3日(金)

11:30  JR石巻駅着(集合) 

12:00  昼食(自己紹介)

13:00  がんばろう館:南浜町語り部の話を聴く

14:10  復興まちづくり情報交流館 中央館:石巻の地理と歴史を俯瞰する

14:40  石巻NEWS'ee:館長の話を聴く

15:10  いしのまき元気いちば隣の会場へ移動

15:30  水産加工業社長の話を聴く/対話する

17:00  石巻市元気復興市場役員の話を聴く/対話する

18:30  訪問終了、宿へ移動

19:30   割烹民宿めぐろ(お風呂、夕食)

21:00  一日目振返り

11月4日(土)

7:30  朝食

9:00  牡鹿半島の元漁協役員・市議会議員の話を聴く/対話する

11:30  宿出発

12:00  鮎川:寄らいん牡鹿昼食交流会(昼食と地域住民との交流) 

14:00  御番所公園、情報交流館牡鹿館、のれん街

16:30  割烹民宿めぐろ:牡蠣養殖業者・漁協役員の話を聴く/対話する

18:00  お風呂・休憩

19:00  夕食

20:30  二日目振返り

※1~2日目に割烹民宿めぐろの若旦那、一般社団法人サードステージ設立者たちの話も聴く予定。

11月5日(日)

7:30  朝食

9:00  レジリエンスを考える振り返りセッションとチェックアウト
    (2日間の洞察と問いから、レジリエンスについての理解を深め、
     それぞれの次の一歩を考える)

10:30 プログラム・デザインへのフィードバック

11:00 プログラム終了

11:30  宿出発

12:30  元気復興市場(昼食・買い物)

14:20 移動

14:50 JR石巻駅発(解散) 


ラーニング・ジャーニーの訪問先では、以下のようなストーリーを聞きます
  ●震災や被災中に起きたできごととその後の心、仕事、事業の回復につい
  ●地域での産業への影響やその復興について
  ●地域での市民セクターの取り組みについて
  ●地域の人たちと域外の人たちとの交流について
  ●市街地や浜の再興について

■ファシリテーター:小田理一郎(チェンジ・エージェント)他

■募集人数:15人前後

■費用:5万円(税込み)
   ・宿泊費・食事代(2泊2朝食、3昼食、2夕食)
   ・現地移動費(バスまたはミニバン利用)
   ・現地団体コーディネート諸費用
   ・語り部費、交流会費、保険料など含む

別途、それぞれの自宅から集合・解散地のJR石巻駅までの移動は各自で負担ください。
追加の飲食代やお土産代なども各自負担となります。

地元への経済効果のため、是非飲食や買い物もお楽しみください。

■共催
有限会社チェンジ・エージェント
一般社団法人サードステージ

■活動受け入れ
「浜へ行こう!実行員会」※運営窓口・事務局一般社団法人サードステージ

お申込み方法

有限会社チェンジ・エージェント info@change-agent.jpまでメールでご連絡ください。

■お問い合わせ
ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
有限会社チェンジ・エージェント info@change-agent.jp 
担当 岩下かほり

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