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学習する組織の実践に不可欠な「ファシリテーション」とは

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ファシリテーションとは、「集団による知的相互作用を促進する働き」※のことです。集団による問題解決、知識創造や合意形成を促進する技術としてアメリカで生まれました。会議の効率化から組織開発、イノベーション創造、学校及び成人教育、社会変革まで、集団が共に話し合うさまざまな場面において知識創造活動を支援し促進していくために使われています。

※『ファシリテーション入門』(堀公俊)より

通常は、集団の話し合いの場面においてファシリテーターの役割を置きます。必要に応じて組織内外にいるファシリテーターのプロフェッショナルに依頼することもできますが、基礎的なファシリテーション技術を身につけて経験を重ねれば、組織内でマネジャー、リーダー、あるいは話し合いの促進を意図する人がファシリテーターの役割を果たすこともできます。発達した組織では、ミーティング毎あるいは場面毎にファシリテーター役を柔軟に変えながら運用することもあります。

学習する組織においては、「チーム学習」におけるディスカッションやダイアログ、プレゼンシングなどの場面ではファシリテーターがコンテクストの共有や意味の流れを観察して適宜働きかけ、話し合いを深めます。「共有ビジョン」の実践では、集団で経営理念や革新的なアイディア、効果的な戦略・アクション・プランを共に創り、そして、より多くの人たちの参画を得る際にもファシリテーターは創造的カオスや創発を生み出すデザイナーとして機能します。また、「システム思考」、「自己マスタリー」、「メンタル・モデル」の実践においても、集団で実践する際にはスキルに長けたファシリテーターの存在によって効果が飛躍的に高まります。

つまり、多様な個が集い、複雑な課題に取り組む学習する組織の実践やダブル・ループ、トリプル・ループといった高次の学習において、ファシリテーションは基盤となる必須技術なのです。

ファシリテーションによる期待成果は、多層に及びます。

1)結果(コンテンツ)の創造

ファシリテーションが最終的に目指しているのは、問題を解決したり、多様な人の間で合意を形成したり、あるいは、組織が目的、ビジョンを明確にして共有し、効果的な戦略やアクション・プランを組み立て実施し、その目標とする結果を生み出すことです。これらの結果は、話し合われる具体的な対象としてのコンテンツ(内容)が織りなす成果です。

2)組織プロセスの健全化

コンテンツ上の結果だけではなく、ファシリテーションにおいては結果を創造する上で欠かせない組織プロセスを健全なものにします。

例えば、革新的、創造的なアイディアを生むには多様なメンバーによる集団を構成する必要がありますが、そうした集団において話し合いがかみ合わなかったり、平行線や衝突に終わることも少なくありません。反対に、画一的な考え方の集まったメンバーでは、創造的なアイディアは生まれにくかったり、出されたアイディアが練り上げられることも少ないでしょう。また、組織の風土のために、新規のアイディアどころか、互いに率直な意見も出せなかったり、トップや周囲の顔色をうかがいいわゆる「お役所仕事」になったり、あるいは当事者意識のない「評論家」のような意見や他者に対して攻撃的な意見しか出てこないこともあるかもしれません。

どの場合でも、状況を打開するには、目には見えにくいメンバー間の関係性や場の力学、自己と他者に関する信頼・不信、理解・誤解や差異に対する態度など、さまざまな組織プロセスを見立て、整えることが必要です。ファシリテーションの技術をもつことで、組織プロセスを活性化し、コンテンツ上の結果を生み出しやすくする条件を整えます。

3)組織の協働能力の向上

集団による場は、そこに集うメンバー達で構成されます。ファシリテーションは、第一に、意見をなかなか出せないメンバー達の本音の発言を容易にしたり、第二に出されたさまざまな意見が議論としてかみ合うようにしたり、第三に、対立・衝突する意見や葛藤を乗り越えるために互いのコンテクストを「見える化」して共通理解や合意を促したり、あるいは、第四に多様なメンバーの全体性や全体最適を遮る境界や個々の立場などの捉え直しを促し、人と集団の潜在可能性を最大限に引き出す支援を行ったりします。

ここにあげた3つめ、4つめのレベルは、ファシリテーションをもってしても一足飛びになしえるものではありません。しかし、ファシリテーションを重ねることで、集団としての話し合いのレベルを順次レベルアップしていくことができます。より高次の話し合いがしたいときにできる組織は、目的や文脈に応じて自在に話し合いの仕方を変えられるようになります。組織の協働能力、チーム学習の能力を高めることも、ファシリテーションによって期待できる効果です。

4)組織風土の改善

組織プロセスと組織の協働能力は相まって、組織風土と大きく関与します。組織風土が思考、会話、行動の様式にさまざまなプレッシャーを与えるからです。組織能力の向上を通じて、そうしたプレッシャーに気づき、意識上にあげて、エネルギーの流れをよい方向に流していくことを繰り返すことで、組織風土の改善も期待できるでしょう。

このようにさまざまな効果につながるファシリテーションは、さまざまな集団や場面で適応可能です。

○職場、部署間、プロジェクトなどの会議運営

○上司と部下の間の「報連相」や1on1などのパフォーマンス改善

○経営チームのミーティング、理事会、取締役会などの運営

○事業と組織における課題設定、課題解決

○新規事業・製品・サービスや革新的なプロセス改善など、イノベーションや新規アイディアを生む創造プロセス

○共有ビジョン・戦略策定

○組織プロセスの効果と健全性を高める組織開発

○企業文化の醸成、融合

○マルチステークホルダー・ダイアログなど市民や多様な利害関係者間の話し合い

○アクティブ・ラーニングなど学習者主体の学習プロセス設計

○「変化の理論」をつくり「コレクティブ・インパクト」を生む社会変革

○自己啓発、自己の発達の促進

あなたの職場は、ファシリテーションを実践していますか?

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