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ロバート・フリッツと構造思考


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「学習する組織」の5つのディシプリンの中でも、もっとも大事なのは「自己マスタリー」とも言われています。この自己マスタリーの考え方のもとになっているのが、ロバート・フリッツの構造思考であり、『学習する組織』著者ピーター・センゲの師匠の一人です。
今回は彼が提唱する、構造思考についての翻訳記事をSoLジャパンのサイトより紹介します。構造で考えるとはどういうことか、その基礎について書かれたロバート・フリッツによるコラム「構造で考える」の翻訳記事をご紹介します。※SoLジャパンのサイトより許可を得て転載しています。

(原文: https://www.robertfritz.com/wp/thinking-in-structures/

この記事の冒頭部分は、ロバートのフラッグシップ・プログラム「Foundations of Structural Thinking」の紹介です。このコースは、コンサルタント、コーチ、管理職など、他者を支援する職業の人たち向けに特別に設計されていて、内容の一部が、下の動画で公開されています。

以下、構造ダイナミクスに固有な原則、そして構造的に思考することについてのコラムの翻訳です。

(翻訳ここから)




・・・もっとも役に立つスキルの1つが「私たちを内包する構造を見て理解できる力」だ。その理由は、どんなものであれ、その「根底にある構造」がその振る舞いを決定するからだ。

ほとんどの人にとって、この洞察は当たり前じゃない。なぜなら、みんなが考えているのは、状況や周りの環境のことだからだ。みんなが、出来事とは、その前に起きた出来事に引き起こされるものであり、次に起きる(かもしれない)事を予測し、前もって備えて対応をすることで未来へ進むことができる、と考えている。

私は、著書「The Path of Least Resistance(最も抵抗の小さい道)」の中で、「反応・対応型」と「創造・生成型」、2つの大きく異なるタイプの志向性を解説した。一方において、あなたは支配的な環境条件に「対応」そして「反応」することになる。他方では、あなたは自らの選択、往々にして、最高の志やいちばん深い価値に関する選択に基づいて、自分の人生を形づくることができる。これらの志向性とは、単に「新しい姿勢を身に付ける」とか「今までと違う信念を試してみる」といったものではない。これは、構造の問題なんだ。

実際、みんな自分の人生に前向きな変化を創り出したいと、しょっちゅう思うものだが、「根底の構造」が変わらないなら、起きることは全部「揺り戻し」のパターンになる。何か変化があったとしても、次に起きるのはそれに対する反動で、その人は元の状態に戻ってしまう。これが構造ダイナミクスだ。他の物理学と同様、人それぞれとかいう問題じゃない。

ただ、自分の人生のことだから、自分のせいであると強く感じるときもあるだろう。一歩前進しては、一歩後退していると、自分は無力で重要なものは何も変えられないという印象を受けてしまう。まさにこの同じ原則が組織にも当てはまる。

パターンには「揺り戻し」と「前進」の2種類がある。私たちは、いろいろな組織が能力を積み上げては、それを縮小し、また能力を高めては、また縮小するのを目にしてきた。また、意思決定を中央に集めては、分権化して、また中央に集めて、また分権化する。こうした組織の揺り戻しは、株主利益に力を注いでは、顧客満足に焦点を移し、また株主利益に力を入れて、また顧客満足に焦点を移し、そして株主利益へ・・・といったケースにも見られる。

これらのパターンが起きていることの方が多いんだ。これまで長年のあいだに様々な変革の取り組みが企業に見られたが、ほとんどのプロセスは当初成功をおさめ、のちに拒絶され、何かまた目新しいものに取って代わられてしまった。

「根底の構造」が変化すると「振る舞い」が変化する。行動を変えるのは、人の善良な意思とか、真摯さとか、希望、あなたがどれだけ良い人か、何をどれだけ大切に思っているかではない。例えば、ロッキングチェアに座っていれば、前後にゆらゆら動くだろう? 構造とはそういうものだ。

これはどうにかして解決すべき問題じゃなく、理解すべきことなんだ。どうすれば私たちは、自分がその中にいる構造を理解できるだろうか?

ほとんどの場合、構造は当初目に見えない。トレーニングと実践が必要だ。また、揺り戻しのパターンを引き起こしている何らかの構造があるかもしれないと知っていても、パターンや構造はおそらく変わらない。構造は、さまざまな要素が結び付いたネットワークで構成されていて、しばしば、概念と現実、その場の力と願望が結び付いている。

どのような構造の中においても、作用している力を正確に理解するには、ある種の深いレベルの洞察が必要であり、方程式やマトリクスで解けるものではない。自分が見ているものを明確に知ることによってのみ可能になる。どんな構造であれ、次のようなことをを知る必要がある:

  • 要素がどのように相互に、そして全体と関わり合うか?
  • どのように構造ダイナミクスが振る舞いの傾向を持つか?
  • どのように根底の構造を変えれば、成功が次第に元に戻っててしまう「揺り戻し」パターンから、成功がさらなる成功を築く基盤になっていく「前進」パターンへ変化するか?

構造思考を学ぶことで、作用している構造をどのように見るか、本当の持続する変化につながるように、どのように構造を変化させるか、そして根底にある構造こそが、みんなの人生の誘因要素であるということが分かる。だから、自分がいる状況にごまかされないようになる。逆に、みんなはさらに深いレベルの因果関係、つまりどんなものであれ、根底の構造がその振る舞いを決定するということを視ることができるようになるんだ。



(翻訳ここまで)

関連セミナー

ロバート・フリッツの来日を機に、 チェンジ・エージェント社が協賛しているSoLジャパン主催のワークショップ『創り出したい未来を 創り出すシンプルな方法』を開催します。SoLジャパンだからこそのこの機会に、 是非学習する組織の源流に触れてみませんか?

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