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【修了生座談③/4】チェンジ・エージェントアカデミー ~社会の変容に向けて~

チェンジ・エージェントアカデミー修了生の話を掲載しています。

鬼木基行さんのストーリー

2年前に地元学を学びました。官民の共働事業で実施されている塾の企画に参加しフィールドワークを行いました。田舎のお爺さんやおばあさんに人生を語ってもらって文字に起こし、地元を学びながら一冊の本にする聞き書きを一年間かけて行いました。
田舎に行くと、都会より時代が進むのが遅いので、少し前の時代がどうだったかを推し量ることができます。

聞き書きをさせていただいたおじいさんの話によると、戦前はお金が流通していなくて、物々交換をしていたので、自分の田んぼに誰かが来て、モノと米を交換する生活をしていたそうです。戦後になると、プロパンガスが出てきます。そのタイミングで、地元に大きな企業ができたそうです。人が働きに出ることとお金が流通し始めることになって、その辺から社会が変わっていったという感触を持たれていました。核家族化が進み、核家族で育った、子供の育て方を知らない親が子供を育てる時代になりました。それが、子供が親を殺すとか親が子供を殺すという悲惨な事件につながっているのではないかという課題意識も持っていらっしゃいました。

こうして地元を学びながら、一つ一つを紐解くと、最終的に、私がやりたいことは半農半△(はんさんかく)でした。半農半△は、未来の自治のプラットフォームだと考えています。究極的には自治が必要だと思っています。△は稼ぎ、暮らし、務めの3つの三角形です。稼ぎはお金を稼ぐこと、暮らしは日々の暮らし、さらに務めは地域貢献です。この3つのバランスが取れることで、自分の人生を"よく生きる"ことができて、それに気づくことからでないと、世の中は変わっていかないのではないか、と気づきました。

そこで、地域づくりに参画するようになりました。私が住んでいる地域には、昔から住んでいた方が多くいます。最近では、仕事で移住でした単身者のアパートもあるし、新しい家族世帯も増えています。問題は、その3つの層が全然交わりがないことです。お母さん世代は、子供が学校に上がるまで地域に繋がりがなく孤独に子育てをされている方がいるというのも耳にしています。そういう人と地元の人が触れ合える居場所を作りたいと思い、月に一回、地域の神社の月次祭のタイミングでタープをたててコーヒーを振舞うことを始めました。
土地を貸してくれた方は、東京から引っ越された地主さんで、奥さんが地元の方です。「そういうのやりたかった」と、土地を自由に使っていいよと言われました。
始めると、その人の知り合いや、おじいさん・おばあさんが参加してくれるようになりました。昔ながらの木箱がついた古い自転車を持ち出してアイスキャンディを入れて持ってきてくれるおじいさんがいたり、昔のおもちゃを持って遊びに来てくれるおじいさんがいたり、いろんな人が集まるようになってきました。

また、市の支援事業に申請することで、タープを購入しました。月一度のイベントは、子供たちが遊んで、お母さんが交流して、おじいさん・おばあさんの披露の場になり始めました。偶然発見したSDGsのクラウドファンディングに応募して採択され、見事目標金額を達成しました。クラウドファンディングでは、稼ぎと暮らしを支えるエネルギーとして、V2Hのシステムを。そして、地域材を使った間伐材のログハウスを作ることにしました。

クラウドファンディングの宣伝効果もあってかキャンプ好きの若者が来て、タープを立てていいですか?とタープを立ててくれるようになったりお菓子を作った人が振舞ってくれたり。人が人を呼ぶ状態になりました。

オーナーの方がやりたいとのことで、「一階づくりは町づくり」をコンセプトに活動されている喫茶ランドリーの田中元子さんをお呼びし、市の支援事業で講演会を企画しました。洗濯に来た人がお茶をする。横に手芸をできるスペースがある。いろんなものがコミュニケーションのツールとして存在した喫茶ランドリー。その話を参考に、オーナーの方もランドリーを開業され、喫茶店はオーナーの息子さんご夫婦が東京から帰ってきてくれてやっています。ランドリーと喫茶店のすぐ側にソーラーパネルのカーポートを立ててV2Hのシステム、蓄電池システムが入り、地域の材木を使った三角形のモニュメントを作って、というところまで来ました。三角形のモニュメントは、当初計画していた間伐材のログハウスの意匠を残して、デザインの得意なオーナーの方が密を避ける形で考えてくれたものです。喫茶店もローカルテレビの番組が取材に来てくれて、人気に拍車をかけています。

そんな中、地域では耐震対策で自治区の児童館の建て替えの検討がはじまりました。そのため、神社の境内に設置されていた遊具が撤去されて児童館が建ちました。それによって、子供たちは遊び場を失ってしまいました。そこで、自分たちのスペースにレンタルブランコを設置することにしたんです。すると、それに気づいた近所のおじさんが、2-3歳児用のおもちゃを複数持ってきてくれ ました。遊び場の対象は1-2歳くらいですね。昨日うちの子が行きたがるので連れていったら、0-2歳くらいの親子が3-4組来ていました。

あるお父さんお母さんが持ってきていたシャボン玉を始めると、子供たちが皆で、はしゃぎながら追いかけて、すごく素敵な空間になっていたんです。こういうのを目指していたんだよな、という場面に遭遇できたんです。

次回掲載【修了生対談④/4】

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