ドーナツ経済学は、成長に変わる新しい経済の目指すべきイメージを「ドーナツ」に例えて図示したものです。オックスフォード大学のケイト・ラワースによって2011年に、21世紀に若い経済学者の卵たちが学ぶべき新しい経済学の枠組みとして提唱されました。

20世紀にいたるまでに、経済成長は社会の福利を高める貢献があったことは間違いありません。しかし、全体像を観るならば、成長が資源利用量を駆動し続けて大きな資源の浪費を生み出し、気候や生態系を大きく変動させて社会や経済活動の基盤を損ってきました。ドーナツ経済学がめざすのは、有益でも可能でもない「無限の成長」ではなく、「環境的な上限」を超過と「社会的な土台」の不足を回避し、二つの輪の間にある安全で公正な範囲を目指す、バランスの取れた繁栄を提示することです。

https://www.kateraworth.com/doughnut/の図を元に作成

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