Keywords

チェンジ・エージェントの
覚えて!キーワード
logframe

ログフレームとは?

ログフレーム は ロジカルフレームワークの別名で、プロジェクトの目標、活動、および予想される結果の概要を示す、マトリックスで構成されるプランニングツールです。これは、プロジェクトの構成要素とその活動を指定し、それらを相互に関連付けるのに役立つ枠組みを提供します。米国国際開発庁 (USAID) のプロジェクト計画を支援するために 1960 年代後半に開発されたと言われています。 論理的思考を背景としたものの見方によるプラニングおよびマネジメント手法です。

社会課題の分野でプログラムの目的や活動を定義する際に使われており、ログフレーム(日本ではPDM/プロジェクト・デザイン・マトリックス)と呼ばれる表形式で指標を設計し、インパクト測定の計画を立てることでプロジェクトをマネジメントしやすくします。活動が、どのような成果あるいはその先にある究極の目標や生み出したい影響につながるのかを理解し、より上位の目的を意識しながら行動することが期待できます。

一方で、計画をする組織が 自組織の活動を起点に考えていくと、成果や究極の目標に資する結果につながることを意識しすぎるあまりに、ものごとを見る視点が資金提供者やプロジェクト実施者側で固定され、受益者や他の利害関係者の視点が漏れたり、自組織の活動以外に必要となる諸条件や、自組織が意図せずつくってしまうマイナスの影響などが、軽視されがちになる場合があります。それは、ものごとを線形に考えているため、多様な関係者がいる現実の社会システムの姿や現場の実態を捉えきれないからです。従来のものの見方を刷新し、要素間の相互のつながりを理解する「システム思考」 などが補完的な役割を果たすことができます。

参考文献:
・『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』(監訳者解説)
・American University's resource -What is a LogFrame

関連する記事

関連する書籍

Mail Magazine

チェンジ・エージェント メールマガジン
システム思考や学習する組織の基本的な考え方、ツール、事例などについて紹介しています。(不定期配信)

Seminars

現在募集中のセミナー
募集中
現在募集中のセミナー
開催セミナー 一覧 セミナーカレンダー