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ジリアンからファシリテーションについて学んだこと

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4月12-14日に、スイスのブライト・グリーン・ラーニング社ジリアン・マーティン・ミアーズ氏を日本に招聘して、「ファシリテーションの基盤」というタイトルのワークショップを行いました。

ジリアンは、チェンジ・エージェント社設立当初のシステム思考ワークショップの当初のデザインをしてもらって以来お世話になっており、また、国際ネットワークの会議企画や運営を一緒に行っている仲間でもあります。さまざまな民族や文化の人が集まる場で、上手に場をつくり、そしてきちんと成果物を出し続けるファシリテーションについて、是非その秘訣を教えてほしいと思ったのが、13年ぶりとなる日本招聘の意図でした。

3日間のワークショップの幕開けは、参加者自身のファシリテーションスキルと主体性を引き出すワークでした。セミナーではどうしても講師からのインプットに頼りがちですが、参加者がプロセスの主導を握る体験をします。

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ファシリテーションは、チームが集まり、協働を必要とするときにいつでも起こりえます。チームで働く人たちは、誰もがファシリテーターの役割を担える可能性があるわけです。そして彼女の基本スタンスは、どのような行動特性をもつ人でもファシリテーションのスキルを身につけることができること。自分の長所は活かせばよいし、短所はそれを認識しながらファシリテーションの効果を下げないようにするための工夫をしっておけばよいということです。毎年スイスで行われるダボス会議のスタッフ400人のトレーニングを行った際の、さまざまな知恵や工夫について、それぞれの学習課題ごとに学んでいきました。ちなみに、今回の日本でのワークショップ参加者の間でもっとも多く直面する課題は、「緻密で詳細なアジェンダとするか、柔軟でフローと生成の余地を残すか」にありました。

ファシリテーションという言葉はよく使いますが、多様でさまざまな側面があり、捉えづらいところも多くあります。ジリアンから、会議などの発案から実施段階までのステップ、典型的なデザインフロー、そして国際ファシリテーター協会の示す6つのコンピテンシーなどの枠組みが示されました。実践者にとって個別には知っていることも多くありますが、体系的なフレームワークとして示されることで全体像を早く掌握しやすくなるし、また、自身の実践で漏れや抜けがあっても発見しやすくなります。参加者には、自分自身にとって役立つチェックリストをつくることが進められます。

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ジリアンからのメッセージでもっとも印象的なのは「準備、準備、準備」です。とにかく、準備を尽くして、当日は場を信頼しきることかと感じました。

ワークショップでは、ハード面とソフト面でそれぞれどのような結果を残したいのか、コンテンツとグループプロセスをどのように両立するか、どのようにワークショップのアウトプットを収穫できるか、文化の多様性がワークショップの運営にどのように影響を与え、また、それに対処できるかなど幅広いテーマで、参加者間の話し合いやジリアンの経験の共有が繰り返されました特に参加者にとって有用だったのは、グループに分かれてワークショップ企画を話し合い、実際にファシリテーションを実演して、ほかの参加者や講師からのフィードバックを得るセッションでしょう。フィードバックによる学習のパワーと同時に、さまざまな個性のファシリテーターたちが持ち味を活かす、学んだことをすぐに実行に移すなど、お互いから学び合う場であったと感じました。

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数多くのツールやデザイン上の工夫を3日間ぎっしり学びながら、もっとも重要なことは、ファシリテーターとして機能するには自分自身を知ることでした。さまざまなファシリテーションの課題を話し合うことを通じて、私たち自身に関して繰り返し振り返り、自分の特性をよく意識しながら、どのように振る舞うか、ということを何度も問い直しました。

今回のワークショップ参加者には、組織開発分野でファシリテーションを行う人も多く、概してグループプロセス面への配慮が強い人が大半を占めていました。その反面、タスクとしてセッションやイベント毎にアウトプットを出すことを重ね、ハードな結果を出す側面が弱くなってしまうこともあります。ハードとソフト、コンテンツとプロセスの両立は、日本人ファシリテーターの多くもつ課題とも言えます。ジリアンのファシリテーションは、ソフトやプロセス面を犠牲にすることなく、しっかりとアウトプットを重ねるよい模範のように思いました。

そして、あらためてファシリテーターとしてのジリアンのあり方、立ち振る舞いは大いに参考になりました。

「クライアントとの協働関係を築く」

「適切なグループプロセスを計画する」

「参加型の環境をつくり、維持する」

「適切で有用な結果へと導く」

「専門知識を築き、維持する」

「ポジティブでプロフェッショナルな姿勢の規範を示す」

これら6つのコンピテンシーの体現するプロフェッショナルであると同時に、一人の人間として人間らしく参加者と関わっているように感じました。また、最後の参加者からの質問で、ファシリテーションはリーダーシップスキルに他ならないとする彼女のコメントがとても印象に残りました。

また来年、ジリアンを日本に招聘して彼女の経験・視点の日本人の特性を掛け合わせ、日本から世界を舞台に活躍するファシリテーターを送り出したいとの想いを強くしました。このような学びの場に関わって下さった全ての皆さんに御礼申し上げたく思います。

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