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システム思考で問題を解決する(4)望ましくないループを弱める

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アクセルを踏む前にブレーキをはずす

望ましくないループを完全に断つことはできなくても、弱めることはできます。これまでうまくいっていたことがうまくいかなくなった場合、「うまくいっていた」パターンをつくり出していた望ましいループをもう一度強めようと働きかけをすることが多いのですが、実際には、その望ましいループがある程度回り出すことによって、望ましくないループが動きだして足を引っ張っていることも多いのです。

そのような場合、かつての望ましいループをどんなに一生懸命回そうとしても、ブレーキがかかっているのに気づかずにアクセルを踏むようなものですから、うまくいきません。そういうときには、アクセルを踏み込むのをいったんやめて、足を引っ張っている望ましくないループを見いだし、それを弱めるほうが、より効果的な解決策になることがあります。

あるスポーツジムでは、「販促活動を一生懸命やったおかげで、新規会員と会員数がどんどん増えたのに、あるときから増えなくなってしまった」という状況に直面しました。

この構造をシステム思考で見てみると、会員数を増やすという「望ましい自己強化型ループ」がうまく回ったために、「会員数を増やさないで安定させようとするバランス型ループ」が出てきたことがわかります。

しかし、多くの場合、当事者にはもともとの「望ましいループ」しか見えません。それで「このごろ会員が増えないのはなぜだろう?」「それどころか減っているよね」と悩むのです。そして、「もっと販促活動をやらなくては」「紹介キャンペーンの景品をもっと魅力的なものにしよう」「入会費無料キャンペーンもやってみよう」と、これまでうまくいっていたループをなんとか一生懸命に回そうとするのです。

しかし、このような状況では、望ましいループが弱まった原因ではなく、そのループが回ったからこそ生み出された「足を引っ張る構造」がないかを考えた方がよい場合が多いのです。

このスポーツジムでは、この「望ましくないループ」に気がついたのでしょう。足を引っ張っているバランス型ループを弱めるべく、とてもユニークな手を打ちました。シャワー室を大改造して、総檜のお風呂をつくり、定期的に温泉からのお湯を運び込んで「温泉」を作りだしたのです(図1)。

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これは、どのような構造に対する働きかけだったのでしょうか? 「エアロビクスには興味がないけど温泉は好き」という新しい種類の会員を惹きつけることに成功したのです。つまり、「会員数の増加」が「マシンやスタジオの利用者の増加」に直接つながらないようにすることで、望ましくないループを弱めたのでした。

こうして、このスポーツジムの会員は再び増え始めました。「お風呂がいっぱいになってしまったら、次はどういう手を打つのだろう?」と、このスポーツジムの会員として様子を見てきた私は、興味津々で見守っているところです。

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