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ピーター・センゲへのインタビュー(2)希望

小田が2011年6月下旬にアメリカで開催された「サステナブル・フード・ラボ」のサミットに参加した際に、
学習する組織」著者のピーター・センゲ氏にインタビューし、4つの質問に答えていただきました。
ピーター・センゲ氏から日本の皆さんへの力強く暖かいメッセージを是非ご覧ください。

2つめの質問では、第5のディシプリンが私たちを勇気づけてくれるような希望の傾向についてお話いただきました。


ピーター・センゲへのインタビュー(2)希望

話し手: ピーター・センゲ(MIT上級講師・「学習する組織」【The Fifth Discipline】著者)
聞き手: 小田理一郎(チェンジ・エージェント、「学習する組織」共訳者)

(※動画の右下にあるCCボタンを押すと日本語のキャプションが読めます。
※キャプションは画面上でドラッグすると位置を移動することができます。)

●動画のURL: http://youtu.be/9Z6DP2AbUXc

インタビュー テキスト版

質問:第5のディシプリンが希望や可能性につながるということですね。私たちを勇気づけてくれるような希望の傾向や例があったら教えてもらえますか?

ピーター・センゲ:
いいですとも。私個人の意見としては、私はものすごく幸運なんです。なぜなら、私のまわりには常に、この視点から行動し、こういったツールを用いて本当に驚くべきことを成し遂げるような人たちがいて、そういう人たちと近づきになれるからです。およそ1カ月のうちに私たちは、学校教育にシステム思考を取り入れて驚くべきことを行っている教育者が北米じゅうから集まる会合を開きます。その中には、幼い子どもたちに教えている人もいます。5~6歳の子どもというのは生まれながらのシステム思考家なのです。

私たちは今、ここオレゴンで持続可能な食料会議に参加しているわけですが、これは食料システムの変革のために大変な努力をしている人たちのひじょうに特別な集まりです。当然、目覚しいことを実践している人たちの話にたくさん出会います。でもこの会議では、特に珍しいことではなくなってしまいそうですけどね。


昨日、私たちは、アメリカで2番目に大きい小売業で働いている弁護士の女性と話をしました。その会社はウォルマートに匹敵するような巨大小売チェーン、コストコに勤めています。ウォルマートがアメリカ最大の食品販売企業で、コストコが2番目です。

この女性はコストコで弁護士として働いていましたが、地方の貧困や土壌の喪失など、食料システムに組み込まれたあらゆる不均衡の問題への懸念をどんどん募らせていって、何かをしなければならないと訴えていました。「会社は何か手を打つべきだ」と上司に説得を試みつづけたのですが、上司の答えは「何をすべきかなんて知らないさ。われわれはただここで事業を経営している。それだけさ」でした。

10年後、女性はこの社会全体に対する一種のインスピレーションを得て、弁護士の職を離れました。そして、購買担当者としての教育を受け始めたのです。つまり、コストコでの上級弁護士かつ企業幹部という立場を捨てて、いわばサプライ・チェーンの1年生になったわけです。しかしこの女性は2、3年もすると、中米やアジアなど世界中のプロジェクトを担当するようになっていて、食品のサプライ・チェーン全体――食料の生産地である農業や漁業を営むコミュニティから、最終消費者に販売されるところまで――をどのようにマネジメントすることができるかを見出そうとしていました。そこに関与するすべての人の健康と幸福のためにどのようにサプライチェーン全体をマネジメントできるか、をです。

コストコで得た大きな学びの一つについて彼女はこう語っています。「かつての私たちは小売業者として食品を買っていました。卸売業者から買っていたのです。今では農業生産者から買っています。そのおかげで生産者のことを思いやるようになっています」。これは一つのちょっとした逸話にすぎませんが、このような話はたくさんあって、人々は少しの気づきと少しの意思をもってものごとを見るようになっています。それによって基盤であるシステムの形を変えることが可能なのです。

●テキストはこちらからダウンロードいただけます。


関連記事

ピーター・センゲへのインタビュー(1)第5のディシプリン
http://change-agent.jp/news/archives/000460.html
ピーター・センゲへのインタビュー(2)希望
http://change-agent.jp/news/archives/000463.html
ピーター・センゲへのインタビュー(3)日本の変化の担い手への助言
http://change-agent.jp/news/archives/000466.html
ピーター・センゲへのインタビュー(4)リーダーたちへの提言
http://change-agent.jp/news/archives/000467.html


◆「学習する組織―システム思考で未来を創造する

ピーター M センゲ (著),
枝廣 淳子 (翻訳), 小田 理一郎 (翻訳), 中小路 佳代子 (翻訳)
出版社: 英治出版(2011/6/22)

原著:The Fifth Discipline The Art & Practice of the Learning Organization
ピーター・センゲ『学習する組織』日本語版 訳者まえがき

◆ピーター・センゲの紹介
マサチューセッツ工科大学の上級講師です。著書である『The Fifth Discipline: the Art and Practice of the Learning Organization』(『学習する組織―システム思考で未来を創造する』、英治出版2011年)は、ハーバード・ビジネス・レビュー誌より、­過­去75年間における最も優れた経営書の1つであると評価されました。

Business Strategy(1999年9月/10月号)では、センゲ博士を、「この100年の間に、ビジネス戦略上の最も大きな影響を与えた24人の1人」であると述べています。

難解なシステム思考の考え方を、経済や組織変化の理解を深めるためのツールとして使えるように構築し、世界各国で講演を行うと共に、ビジネス・教育・医療・政府の世界中の­­リーダーとさまざまな分野における実践に従事しています。
(紹介文:SoLジャパンホームページより)

◆「サステナブル・フード・ラボ」とは
北米、ヨーロッパ、中南米、アフリカと、4大陸にまたがる大きなプロジェクトで、企業や政府、NGOが集まり、ビジネスの本流における持続可能な食糧システムをつくり出すことを目的としています。
http://www.sustainablefoodlab.org/(英語)
http://change-agent.jp/news/archives/000146.html(弊社での紹介サイト)
http://www.es-inc.jp/lib/archives/060830_074919.html(グループ会社イーズのサイト)
http://www.es-inc.jp/lib/archives/080108_082535.html(グループ会社イーズのサイト)
http://www.japanfs.org/ja/aboutus/event/pages/009530.html(Japan for Sustainabilityのサイト)

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